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May 17, 2010

桂離宮見学

先月、雨の降る春に京都の桂離宮を観てきました。


桂離宮は予約制ですが、なかなか予約が取れません。

いつか観たいと思いながら、だいぶ時間が経ってしまいましたが

今回、たまたま抽選に当たって行って来たわけです。


朝一番の新幹線で行き、帰りは夕方の新幹線で帰る日帰り旅行です。

出てくる時の東京は曇りでしたが、7年ぶりの京都はあいにくの雨でした。

午後からの見学なので、駅近くのイノダコーヒーで朝食を取ってから、

清水寺~円山公園で湯豆腐を食い~河原町辺りで時間を潰してから桂に向かいました。

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桂離宮の概略は、八条宮家親子二代に渡って造営された別荘と庭園で

完成が1662年で今から350年程前になります。


参観者休所で簡単なビデオを見て、団体行動で約一時間の見学がスタートしました。

少し端折りますが

御幸門や外腰掛などを観た後に

草庵の茶室・松琴亭

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茅葺屋根の入母屋。一の間はL字形に曲がった11畳敷きの座敷。

左から床の間、袋棚、石炉が見える。
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襖と床の間の壁が青と白の市松模様が目立ちます。

これが本や雑誌で観た市松模様かと想う。

以前はもう少し濃い色だったのが退色して薄くなっています。
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二の間 白い戸の奥が茶室になっています。
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一の間には池に向かって水屋がある。
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眺望が良い場所に水屋を設けるのは、月破楼や賞花亭にも同じ事が言え、

茶亭の粋として離宮独自の演出です。

ここも柱と梁は皮付丸太で垂木が丸竹となっている。
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賞花亭と園林堂の中間辺りから新御殿を見る。
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賞花亭

茅葺切妻屋根に皮付の柱梁を用いていて、

一方の角が柱一本の開放的な造りになっている。
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笑意軒

 目の前の池の縁が船着場で二箇所の階段でアプローチする。
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竹の竪樋と雨水枡

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円形の下地窓 

四つとも違う下地で造られていて、俗に四季の窓と言う。
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ロの間の続きの二の間には大きく開いた肘掛窓の腰壁には、

市松模様のビロードと金箔が貼られている。

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竹の軒樋と木製の受け樋

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石畳

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雪見灯篭

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土橋

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桂離宮と言えば書院群が雁行に連なる写真が有名ですが

今は内部には入れないのが残念でした。


写真は左から新御殿、楽器の間、、中書院、古書院と並んでいます。
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古書院以外の三つの建築は高床となっていて、外周部下部には柱がぐるりと廻っている。

建物が切り替わる、楽器の間はオープンな広縁になっていて

中書院と段差を設けて新御殿と繋がっていきます。

木の柱、梁、鴨居の構造フレームと白い障子や縁の下の白壁との対比が美しい。

しかし、ここは集団行動で、最後尾でない限りは立ち止まって、

ゆっくり眺めれなかったことが残念でした。


古書院は大きな切妻が正面から良く見える。月見台が付いて縁側が付いています。
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後でパンフレットを見たら、雪景色の書院群も屋根が白くて障子と白壁と一体感が出て、

とても美しいと思いました。

もうひとつ、カーサブルータスなどで取り上げられて有名なのが

古書院の広縁の外に屋根無しで竹スノコで作られた月見台です。
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この月見台からの眺めは離宮でも最も開けていて、

月が池面に映る様に池を配置している様です。
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桂離宮の造営の目的が避暑と観月にあったことを知りました。

この月見台も上がって見る事は出来きません。


月破楼

ここは見学の最後の建物になります。


杮葺きの寄棟屋根に切妻屋根が付いている茶座敷

正面には松琴亭が見える。
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紅葉山を見る
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一の間から中の間を見る
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一の間の床の間
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膳組所 竈、吊戸棚
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張り出した下地窓 三角の棚板
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古書院入り口
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畳石は真の飛石 

様々な形の石を組み合わせて幾何学模様を作り出し、変化を出している。


月破楼外観 

竹の軒樋が伸びているのが特徴的
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衝立松

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池の眺めを遮る役目を果たすことに由来するが、

以前はここに住吉の松と呼ばれる大松があり、

池の対岸の松琴亭のかたわらに高砂の松があり、

池の景観の中心をなすように起っていました。

*************************

雨の中、約一時間の見学は終了しました。

雨が降ってて足元の飛び石を見ながらの見学で

庭園をよく観る余裕がなかったのと

午前中からの雨で靴の中まで濡れてしまい気分も含めて、

あまり良いコンディションで観れなかったのは残念でした。

そのせいか、あまり感動しなかったのは勉強不足なのか

一番の見所の書院をじっくり観れなかった事に依るのか…

天気の良い日に、もう一度、見学したいと想いながら

夕方の新幹線で帰途についたのでした。

東京に帰ってきたら、気温が6度と京都よりも寒かったのには

驚きました。

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