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November 05, 2005

都市について。

最近、ある美術展を見に六本木ヒルズに行ってきました。

そのビルにある森都市研究所に、東京の模型が展示されています。
だいたい山手線の中くらいの範囲の敷地と建物の模型が造られている。
延べ5,800人の手に依って造られた模型は、ある程度の高さのあるビルは実際に現地で正面の写真を撮り、立面に貼っている。

東京の模型の他に、同じ縮尺でニューヨークと北京の模型も展示してある。
ニューヨークは、碁盤の目で造られていて超高層エリアがまとまっているせいで秩序が有る様に感じられる。

北京の模型は、新しい土地の部分らしくて、古い建築物が一切なく新しく計画されている。
超高層がボンボン建っていて、まるでビルの博覧会の様に感じでした。まだビルとビルの間が空いているせいか、なんか間が抜けた様に思えました。北京がニューヨークの様になる日が来るのでしょうか?

東京はというと、東京のほんの一部なのにニューヨークより広いし混沌としている様に見える。
都心なのに2階建ての木造住宅や低層ビルがひしめき合って、その廻りに高速道路や高層ビルが建っている。
意外と低層の建物が多いと感じました。
東京都庁の展望台から郊外を見た時も、幹線道路の近く以外は低層の建物が多かった記憶がある。

日本以外の都市では、通う所ではなくて実際住む所なのは外国を旅行をした方ならわかると思います。
東京の中心部にある千代田区や中央区では、働く人が多くて実際住んでいる人が少ない=夜間人口が少ない為、ある規模のビルを建設する場合は住宅を付属しなければならない様、条例で定められている。

例えばパリ。パリに限らず、昔の都市=CTYは城壁の中だけだった。
パリの鉄道は中心部まで来ていないのだが昔の地図を調べると、かつての城壁の位置と同じな事が解る。
現在のパリは外環道路の内側くらいまで広がってはいるが、東京と比べるとかなりコンパクトだ。

政府が推進してきた持ち家政策と日本人の庭付き一戸建て嗜好により、スプロール化により武蔵野の緑地が侵食されてしまった感があります。
無秩序な開発が行われることをスプロール化と呼ばれている。
平日のみならず、休日も買い物などで都心に向かい、帰りに満員に近い状態の電車に乗るのは不条理を感じてしまいます。もう少し都市に近い所に住めば、この問題は解決されるはずだと。
この郊外化は近県の北関東まで及び首都圏は、今でも拡大していると思われます。
かつて、東京郊外の小高い山を大手デベロッパーが買い、樹木を切り倒して住宅が造られているが、坂がきつくて老人になったらとても住むのが難しい所もあります。他に老人の町となってしまった多摩ニュータウン問題などもありました。
無計画な都市計画と中央集権の維持が、この東京を世界でも類を見ないメガロシティにしている原因だと思います。

理想は、大都市の場合、中心を中・高層化し、余った土地を緑化して、外国と同じ様に都市に住めば通勤地獄からも開放されるし文化的な事を含めて生活を楽しむ事が出来、都市に住むメリットも増えると思われます。
ヒートアイランドや防災面でも、再構築した小さくて緑地のある首都が望ましいでしょう。
政治も含めて、日本全体の青写真を練り、100年先を見越した都市造りが必要ではないかと思います。

そんな事を再度、想い起した東京の模型でした。


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