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October 20, 2005

内部結露

だんだん寒くなってきますと、暖房を使います。
この暖房の使い方と、壁の断熱の仕方によって木造住宅に影響が出てきます。

日本の昔のすまいは、吉田兼好が徒然草で書いたように「家は夏を旨とすべし」の様に、夏の暑さに対処した家造りが当たり前でした。

軒が長く出て、風通しを良くして熱く蒸し熱い夏を乗り切って来たのです。
しかし、夏は涼しくてよいですが冬は隙間風が入って寒いです。
この隙間風のお陰で昔の古いお寺は今でも腐らずに建っていますが、すまいの場合は入って欲しくありません。

近代に入ってから、屋根や壁の間などにグラスウールと言う断熱材を入れて断熱性を確保して隙間だらけの家も気密性が上がってきました。

冬に開放型燃焼ストーブの使用で水蒸気が発生して、これが壁の中に進入すると、外壁側が寒い訳ですから水蒸気が冷やされて断熱のグラスウールを湿らせます。これを内部結露といいます。(壁の中で発生するので)

こうなると湿った状態ではグラスウールには断熱性能がなくなります。
さらに、びっしょり濡れた状態が続くと柱や梁、土台などを腐らせる原因になります。
せっかく、大工さんにしっかりした家を造ったと思ったら、違う所で家の寿命を縮めていたって事になります。

では、どうしたらこの内部結露が防げるかというと。
水蒸気の流れを止めつつ、入った湿気は外部に出す事です。
これには、現在、二つの工法があり、通気工法と透湿壁工法の二つがあります。
日本の場合は水蒸気を止める外壁材が多いので、前者の工法の方が一般的に普及している様です。
この重要なポイントは外側に向かって水蒸気を逃がすように、材料の透湿抵抗を緩めていく事です。
夏にも結露が発生しますが、上の工法とエアコンの室内温度を上げる事によって、予防ができます。
地域によって程度が違い建設コストも上がりますから、建築士に相談するのが良いでしょう。

あと、なるべく水蒸気の発生源を作らない。もしガスや石油ストーブなどを使う場合は換気を十分を取り水蒸気の発生を抑えた方が良いです。(それらの暖房器具は燃焼すると水蒸気を発生します。)
換気を行えば、表面結露=室内側の壁表面の結露は防げます。

内部結露を防ぐとコストが掛かってしまいますが、長く持つ家を造れば長い目で見た場合、結果的にコストが
下がる結果になります。


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