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September 22, 2005

3日目丸亀、坂出

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

三日目は丸亀市に行った。目的は猪熊弦一郎現代美術館を見るためです。
駅前広場の前に美術館がある。
大きな四角いフレームが絵の額縁の様になっていて、奥には白いキャンバスに絵が描かれている様だ。
初めは、子供が描いたものを拡大して描いたのかと思っていたが、猪熊画伯の作品だったのだ。

猪熊弦一郎が好きと言うよりも谷口吉生が設計した美術館を見たいと思って見に行きました。
今、美術館ではMOMA巡回建築展「谷口吉生のミュージアム」をやっている。
谷口さんがMOMA増改築のコンペに勝って、今春完成したMOMAのこけら落しで展示された巡回展で、彼が今まで設計した建築の模型とMOMAのコンペ提出作品などが展示されていました。

精巧な建築模型と写真などが展示されていて、とてもよくわかった。
いちやく彼の名前を有名にした資生堂アートハウスはとても美しい平面をしていて今でも新鮮に映る。

MOMAは地中美術館と違い、今までの美術館と同じ白い大きな箱の様に見えた。
なるべく展示作品に対して黒子の役割に徹する方がふさわしいと考えた様だ。
谷口さんの建築はシンプルで品がいいですね。

常設展である猪熊画伯の作品も少しは触れておきます。
画家人生前半のパリ時代はマティスに指導を受けていた。「マドモアゼルM」はピカソっぽい感じがしました。
その後、ニューヨークに魅せられ抽象絵画に転向する。
ニューヨーク時代は何か尖がっていて殺伐とした感じがしますが、ハワイ時代はやさしくて色が明るくて、こちらの方が好きです。
外部広場の高さ11.5mの大壁画は「創造の広場」と言う作品です。
個人的にはこれが一番良いと思いました。
本当は壁面目一杯描かれていたのが、谷口さんの提案で余白を残したと言うエピソードがあります。


丸亀城

昼食の後、商店街を通って城を見に行く。私は城下町に行ったら城を見る事にしている。
この商店街、他の町と同様死んでいる。開いている店も少ないが歩いている人も少ない。
やはり皆、郊外の大きな店舗に買い物に行くのだろうか。
建物は昔のまま時が止まった様で、木造の古い匂いがしてとても懐かしい感じがした。

やっと城が見えてきた。思っていたよりも良いではないか!!
と言うのは石垣がとても高くて感動した。一番上に天守閣が見える。
門を潜って中に入る。ここは無料で城内に入れる。
先ほど見えた天守を目指して坂道を登って行く。この坂が結構きついのだ。
この城は自然の山=亀山に造られたもので、天守がある本丸まで66メートルも登るのです。
ようやく本丸に着き、天守閣に入ってみる。入場料は100円です。
全国の現存する木造天守12城の一つです。

三階建ての小ぶりな天守の最上階に上がると風が入ってきて気持ち良かった。
ここから丸亀市と瀬戸内海が一望できました。

香川県東山魁夷せとうち美術館

帰りに時間が少しできたので、坂出市にある谷口さんが設計した香川県東山魁夷せとうち美術館に行ってみる事にした。

当初は、60年代に設計された瀬戸内歴史海民族博物館(山本忠司設計)を見たかったが、車でしか行けず時間とお金が掛かりそうだったので今回は諦める事にした。
東山魁夷の事は詳しくは知らないが、以前、国立東京博物館で見た唐招提寺の襖絵はすばらしかった。

坂出市からバスが出ているが一時間に数本しかなかった為、タクシーで行く事にした。
15分くらいで美術館に着く。
場所は瀬戸大橋の袂で昔、瀬戸博覧会と言うのがあったそうだが申し訳ないがぜんぜん記憶にない。
跡地は野球場や公園になっている。駅から離れているから車じゃないと来にくい場所だった。

美術館は、谷口さんがやった中でも一番小さいのではないかと思います。
アプローチに沿って中に入り展示を見るとすぐ見終わってしまった。
展示されていたのは全てリトグラフでした。この様な作品もあったのか、フムフム…と言う感じですか。
その後、瀬戸内海が見えるラウンジに行く。この建物は海沿いに建っているから瀬戸大橋を含む景色が楽しめる。絵画以外では一番の見せ場ですね。引いて見ると、これも一つの襖絵の様に見えました。
外観は水平と垂直のラインを組み合わせたもので谷口さんらしいシンプルで品のある建築でしたが、展示物も少なくて少しがっかりしました。

この後、高松に戻り、飛行機に乗って東京に帰って着ました。
こうして2泊3日の四国香川の旅が終わりました。
もう少し直島でゆっくりした方が良かったかなと、少し反省をしつつ、今回の旅がまた仕事の肥しになればと思っております。

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